独立行政法人福祉医療機構子育て支援基金(地方分)助成事業 「あそび心で変える地域の子育ち環境」事業

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子どもと関わる大人サポーター養成連続講座

ひろがれ あそび心

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** 終了しました! 開催報告はこちら **  


こころが動く、ワクワクする経験ってどんな時ですか? 子ども時代のこんな気持ち思い出してみませんか?何だか生きる力の原動力になっているような気はしませんか?
子ども達が異年齢の仲間で知恵を出し合い、あそび合う空間がどんどん消えていく中、孤立した関係性から引き起こされたと思われる子どもを取り巻く様々な事件が起きているように思えます。こんな時だからこそ、子ども達への禁止や監視のまなざしではなく、一緒に関わり合い、見守る地域の大人のまなざしが大切ではないでしょうか。そんな時活躍するのが「あそび心」です。
「子どもと関わる大人サポーター養成講座」は単に遊びのスキルの習得が目的ではなく、「あそび合う」ということを通して子どもが育つ環境を考え、関わり合いの中から「生き合う力」を付けていくことをめざして実施します。どこかに置き忘れてしまったあそび心を取り戻したい人、あそび足りなかった人、あそびなら任せてという人、ぜひ一緒にあそび合いませんか!

 
講 師:北島尚志さん(NPO法人あそび環境Museumアフタフ・バーバン代表)

    ≪プロフィール≫
    東京都の児童館に児童厚生員として勤務。その後1984 年「あそび・劇・表現活動研究所」発足。1997 年「あそび・劇・表現活動センターアフタフ・バーバン」設立。街を遊ぶは今までに1500 回以上実施。その他、忍者ごっこなど遊びを通して子どもと大人が共に考える力を育てる活動を20 年余実施。遊びの環境がよくなれば子育てはしやすくなるのではということで、遊び心を磨く出前講座で現在、全国を飛び回っている。
    立教女学院短期大学、大妻女子大学非常勤講師・元厚生労働省社会保障審議会福祉文化分科会舞台芸術委員

対 象:子どもや地域活動に関心のある方・あそび心に興味のある方など(高校生・大学生可)
定 員:30名申込み締切り:2007年5月15日(火)
参加費:4,000 円(全講座参加費)  託 児:あり(事前に要連絡)

主 催・問い合わせ先特定非営利活動法人子どもコミュニティネットひろしま
            TEL082-511−0004 FAX082-225−0156  E-mail:info@kodomo-net.jp

事業協力:WEプラザ(広島市女性教育センター)   後 援:広島市教育委員会
  


子どもと関わる大人サポーター養成連続講座

               
ひろがれ あそび心   <報告>

【第1回講座】
2007年 5月19日(土)13:00〜17:00 WEプラザ(広島市女性教育センター) 3F 視聴覚室


連続講座の第一回がスタートしました。20代から50代までの22名の参加者は、頭や身体を使ってのウオーミングアップのゲームを楽しみながら、一緒に楽しむために相手をよく見る、感じる、集中することの大事さを、やりながら気づいていきます。お腹から笑い、汗を流したらグループ毎に世代別の子ども時代の原風景をたどります。そして「失ったもの」「付け加えられたもの」「変わっていないもの」についてディスカッション。そこから違いを超えて大事なことに迫ります。この続きは次回まで持ち越しです。連続講座ならではの、丁寧に時間をかけて考えあう機会は参加者にとっても貴重な時間だったようです。じっくりと遊び合いのおもしろさを実感していく連続講座です。

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  ■参加者アンケートより (抜粋)

  • 考えることが少ない毎日で、短時間ではあるが、真剣に考え、語ることができて、充実した一日を過ごすことができた。
  • 昔はこうだった、今はこうだといろいろ言うけれど、そこから「ではどしたらいいのか」「問題は何なのか」を考えるきっかけになった。
  • 子どもと何かする場合、自分がよかったものをさせようとしてしまうと思いました。その子にとって何が楽しいのか、必要なのか、対象のことをよく考えることが大切だと思った。
  • とにかく楽しかった。大人があそび心を持つことが大切、ただ大人だけが空回りしないようにのさじかげんが難しいような気もする。
  • 子どものこと、今の子どもたちに何ができるかいつも考えているのだが、大人と子どもたちとの考えのずれのことがいつも気になっていた。次回からの話で何かをつかみたい。
  • 私の中に眠っている?あそび心もどんどん出せるいいなあ・・・・。子どもたちとつながる中で・・・。とても楽しかった。
  • 汗ばむほど夢中になれました。相手を思いながらのワークはわかりやすかった。

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【実践編@】 【ミニ街をあそぶ】 まちをあそぶ みんなで忍者! 〜子どもとおとなのあそびあい〜
2007年 6月10日(日)13:00〜15:00 佐伯区楽々園地域


 
佐伯区楽々園公民館周辺を使って、実践編「まちをあそぶ みんなで忍者!!」を、あそびの達人「アフタフ・バーバン」プロデュースで実施しました。講座受講生は、大人スタッフとして参加、子どもたちと真剣に遊び合った一日でした。前日は夕方から公民館内と周辺の公務員官舎敷地一帯を下見し、翌日の忍者修行に備えました。
 『公民館も公園も路地も、あそびのステージに変わります。目をこらし、耳をすまし、気配を感じて、忍者になってあそびましょう!あそびの達人「アフタフ・バーバン」とともに、いざ、忍者修行へ』と地域の大人や子どもたちに呼びかけ当日は定員30名の小学生を制限するのに苦労しました。幼児親子スタッフを入れて総勢60人余りが、普段は閑散としている公務員宿舎や公園を走り回り、住民の驚きと関心が集まりました。最後の公園での戦いの場には、大勢の観客(?)が見物に来られ大いに盛り上がりました。絶対次もやりたい!という力強い声を残して子どもたちは意気揚揚と帰って行きました。公民館の協力を始め、地域の新たなスタッフの協力もあり、この地域でのこれからの活動に生かせるという期待を感じました。

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午前中は、大人スタッフのミーティングです。前日の下見の意見を入れながら、今日の進行、グループ分けなど丁寧にチェックしていきます。楽しむためには、事前の細やかな打ち合わせがあればこそなんです。中学生・高校生のスタッフも加わり、ワークショップ形式でミーティングが行われました。

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いよいよ忍者修行の始まりです。道場主の登場とともに会場は盛り上がります。風呂敷を頭に巻けば、その瞬間からみんな忍者に変身です。道場で忍者としての入門修行を始めます。先輩忍者から、修行のいくつかを披露してもらい、心の準備はバッチリです。
これからいよいよ道場を後に、子どもたちの本格的な修行が始まります。

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公園での最後の戦いです。新聞紙で作った刀をふりまわしながら、
思いっきり走り回る子どもたち。そのパワーに大人たちは対抗で
きたでしょうか?
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戦いも終わり、子どもたちの勝利のシュプレキコールです。勝ち誇った子どもたちの表情はとてもステキです。

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【第2回講座】
2007年 7月7日(土)13:00〜17:00 WEプラザ(広島市女性教育センター)


北島尚志さんを迎え、第2回のあそび心講座が終了しました。今回4人の新しいメンバーが加わり、12月の忍者修行へ向けて大人のあそび心への挑戦です。

頭と身体をほぐすワークショップも2回目となると、幾分高度?になり参加者もついついキャーキャー・ワーワー興奮度120%になりました。

後半は自分たち大人が望む「子どもたちの育つ環境」の問題点をディスカッション。遊びが技術ではなく「あそび心」で豊かになっていくことを意見を出し合う中で理解していきました。


参加者の感想も「こんなに真剣に子どもたちのこと大人であること、世の中・現代のことを考えて話し合えたことがよかった。」「あそびの中で人間が出来ていく(育っていく)ことがとてもよく分かった。私はファミコン世代なので、すぐに「じゃあ子育てに遊びを!」なんて出来るために 何をすればいいのか、どう考えればいいのか、模索しながらいこうと思った。」など、考えるヒントをいっぱいつかんだようです。

次回9月の講座からは具体的に「あそびとは」を実感し、創っていくワークショップが始まります。さて12月の忍者修行では、どんなあそび心を披露できるでしょうか?お楽しみに!!


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「今回の人間自動車、後ろの運転手は随時交代します。果たして
身も心も任せて安心して乗車できるでしょうか?」

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「この3人のポーズを覚えておいて、バラバラな状態からまた同じ
ポーズを作っていきます。それでなくても、記憶力はドンドン衰え
てきているメンバーにとってかなり厳しいワークです」

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「真剣な顔つきでディスカッション中!答えはそれぞれの胸の中で
整理していくんですが、話しは尽きない・・・」

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【第3回講座】
2007年 9月29日(土)13:00〜17:00 ・ 30日(日)10:00〜15:00 女性教育センター(WEプラザ)大会議室


 運動会シーズンとあって、今回の参加者はいつもより少なめです。気を取り直してみんなで心をひとつにして再チャレンジです。「秋」をテーマにした自己紹介から始まり、今回はイマジネーションの伝達、共有を中心にあそびの創造に向き合いました。思ったように伝わらない苦しさ、とんでもない方向へ伝達されるおかしさを体験しながら、2日目の最後は実践に生かす「ミニまちをあそぼう!」の体験をしました。苦しみ悩みながらでもそのプロセスはおかしくて仕方ない、そんな体験はなかなかできません。あそびの達人への道のりは、まだまだ遠いけれどその入口へはたどり着けたでしょうか?
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バレーボールに興じています。ボールは今どこを浮遊しているの
でしょう?

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みんなで大縄跳びをしています。縄を廻す人、飛ぶ人、それぞれの心の縄が合ってこそ、見る人に伝わっていきます。

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イメージの伝達。与えられたテーマを自分でイマジネーションを
膨らませ次の人に伝えていきます。果たしてうまく伝わり続ける
でしょうか?

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イメージをそれぞれが表現しながらグループで1つのものを表現していきます。イメージの共有です。普段では見ることのできないポーズに恥じらいもなく挑戦している姿こそ、あそび心につながっていきます。

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会館の中での宝さがし。隠すものをグループで決め、そのイメージが伝わる絵を描いて、その絵をヒントに宝探しをしていきます。絵の上手下手を言い合いながら、和気あいあいと場が進みます。
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商店街に出向いて、おもしろいと感じるポイントを探します。俳句
のヒントにつながるようなポイント探しは意外と難しいものです。
グループ毎にけん制しあいながら他とは一味違ったポイントを探
し求めました。

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最後にポイントの種明かしをしました。それぞれのグループの気づく視点の違いに驚いたり、感心したり、身体を使ってあそぶ楽しさに疲れもちょっぴり・・・の一日でした。

■アンケートより

  • ゜遊び合う"と一言で言う中に深いものがあるんだとだんだん思い知らされてきました。言葉だけでなく気持ちをぶつけて遊ぶことは楽しいという体感をさらに伝えられればいいなあと思います。
  • 遊びはおもしろい。頭を使うので少し疲れるが、気持ちをこめて表現しなくては。お互いの気持ちが通じたら(共有)嬉しい。
  • 自分だけの楽しさ歓びにするにはもったいない。少しでも消化して周りの子どもや大人に手渡したい。イメージする力不足を痛感した。
  • 日々の活動にすごく新鮮な強力な刺激をもらって元気になったと思います。楽しくておもしろくて若返る。子どもたちとこれからどう取っ組み合うか楽しみ倍増!!
  • 体力が必要です。思いっきり遊んで忘れてしまうのが悲しい、だから連続講座はありがたいです。思い出し、身にしみ込んで行く気がします。 ほんとに、こんなに心からおなかの底から笑って楽しめる場がいろんなところで展開できたら本当にすごいと思います。

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【実践編A】 忍者!!まちをあそぶ  〜子どもとおとなのあそびあい〜
2007年12月 8日(土)10:00〜17:00 WEプラザ+タカノ橋商店街


 6月のミニ忍者修行から半年、師走のタカノ橋商店街で2回目の修行です。当日は地元千田小学校を始め、中島小、遠くからは東区、佐伯区あたりから修行を求めて子どもたちが集まりました。子ども(幼児〜小学4年まで)70名弱、あそび心を体得したい高校生〜大人25名、総勢90名以上の風呂敷忍者が商店街を走りました。

 合言葉「今何時ですか?」「バタバタまつり」を頼りにお宝を探しに行く修行は、大手町第3公園での旗取り合戦で2時間あまりの幕を閉じました。学年別、性別でのグループ分け、対象に合わせた宝物の設定の仕方、そういった事前の細やかな準備が当日に生かされていました。子どもたちと一緒に動いた大人スタッフは、その年齢、性別ならではの行動や発想をまさに肌で感じながらの体験の場となりました。分かっているつもりが、ほんとに分かった・実感したと感じる瞬間を体験できたと思います。

 こんなワクワクする体験は、子どもたちにも人気です。合言葉で協力いただいた商店街の方が後日こんなことをおっしゃってました。「あの日の夕方、自分が風呂敷で頭を包み、テーブルの下に隠れて家族を驚かせた。おもしろかった!」これが、今回の何よりの成果ではないでしょうか。次回開催を望む声も聞かれています。みなさん、どこかで風呂敷忍者の姿を見る機会があるかも・・・。」
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いよいよ忍者修行本番に向けの打ち合わせ開始です。 緊張をほぐすためのゲームに挑戦しながら徐々に盛り上がっていきます。
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大人スタッフは子どもたちの年齢・性別によってグループに分かれ、事前の打ち合わせです。
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まずは、この受け付けの関所を通って修行に!
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風呂敷を使って忍者に変身!大人スタッフに手伝ってもらいかわいい忍者君の誕生です。

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忍者修行を目指す、ちびっ子とあそび心に挑戦する大人たち総勢90名余りが道場に集合。
これからの修行に向け心を合わせての儀式です!!

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タカノ橋商店街を異様な格好の子どもたちが通り抜けます。お店の人も、通りすがりの買い物客も、振り返って見ています。でも、修行中の彼らにはためらう暇はありません。店先にかくれたり、商店街のど真ん中で作戦を確認したり。影忍者に見つかるかもしれないのに!!
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出された指令を時々確認しないと、子どもたちはどこへ行くやら・・・。後を追っかける大人はみんな青息吐息!
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変身の術!です。みんな壁になったつもり。大人も子どももなりきってますか?町ゆく人にはおかしな風景でも、参加者にとっては忘れられない一場面です。
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公園は旗とり合戦で戦場と化しました。はたして、それぞれの作戦は成功したんでしょうか?
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最後は、無事修行を終えたあかしとして巻物が配られました。参加した子どもたちにとって大事な宝物となったことでしょう。
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子どもたちはお迎えの保護者たちと三々五々帰って行きました。
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でも大人スタッフにはまだ仕事が残っています。各グループに分かれ今日の反省会です。「うまくいったと思ったこと」「もう少し工夫すればよかったこと」「子どもたちの姿から感じたこと」など熱心に最後のディスカッションです。

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【第4回講座】
2008年 1月19日(土)13:00〜17:00 ・ 20日(日)10:00〜15:00 幟会館 2F 集会室


 いよいよ連続講座の最後の二日間です。この間自分たちは何に気づき、学んだのかを振り返る二日間でもあります。そしてそれは次へのステップにつながっていくことを目指しています。

 今回は、12月に実施した忍者の映像を見ながらその時のワクワクした気持ち、終わってからの心地よい達成感、そして子どもたちの姿は果たしてどうだったか、などを出し合いました。体験を振り返ることで経験として積み重ねていきより創造的な場を作っていけるのだと思います。失敗を見つけるのではなく、出来なかったことで、次にやりたいことを考えていく場です。あそびはつぎつぎ創り出されていくものなんです。その創っていくプロセスが楽しいだなあと参加してみて実感しました。

 今回は、次へつなげていくための場として自分たちであそびを作りあうことを中心に行いました。1枚の新聞紙を活用してどれだけ遊べるか。身体と心をフルに活用してどこまで楽しめるか。どれも自分たちの挑戦です。じっくり考えるというより動きながら次の展開に進むという、子どもの時間を体験しました。心と身体が自由で、柔らかく、しなやかに響き合わ時あそびは創造される。参加者自身を試されている思いがします。きっとこのことは、子どもたちからも私たちが試されてるんだということにつながっているのでしょう。これからに向けて自分へ、そして地域への投げかけをたくさんもらった最後の講座となりました。
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相手に自分をゆだねるだけでは二人で立つことができません。
バランスとタイミング!こつをつかむとスイッと立てます。関わり
合いには、このセンスが必要なのでは・・・。

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歩きまわっている状態で、合図に合わせて一人の人をサポートに向かいます。その人は合図と同時に力を抜いて周りのメンバーにその体を委ねます。信頼と共同がここには必要です。

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グループで同じポーズを取りながら動きます。合図で方向と同時にポーズも変化させなければなりません。言葉は使わずリーダーも決めず,ただ、全身で感じ取って動きを合わせます。五感を駆使しての関わり合いのセンスに挑戦していきました。
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周りの人から見える自分の印象短い言葉に書いてもらい、説明を
受け、その言葉をつなげて、自分紹介の短い文を作ります。俳句
のような、川柳のような・・・自己紹介文です。

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この講座を終えて何を学んだか、短い言葉にして発表します。ここから次にどんなあそびの場が広がっていくでしょうか!

■アンケートより

  • ここまで自分を開放できたのは初めて。周りの目を気にしすぎてあきらめていたことの多いことに気づいた。またぜひ講座を受けたいです。
  • いろんな現場を持って、いろんな活動をしている人たちとともに集い、つながり合えたことが、とても刺激になった。いろんな人がこんなあそびを経験できればいいのにと思いました。自分にもまだ可能性がある!とうれしくなった。
  • 本当に大人の思い込みが邪魔してると実感しました。すぐ実践できなくても頭の中に入れて常に意識できたらと思います。受講生だけで、子どもたちを集めて実践できたらおもしろく、振り返りもできていいかも。
  • 遊びがゲームになってしまうわけが何となく分かった。
  • 子どもたちの遊びが物や時間によってすごく広がりを制限されていて、それに気付かない大人が増えている中、あそび心を考え実践していくのがとても大変だと感じた。いろいろな人へのひろがりがあると素敵だなあと思った。
  • とても楽しく、来ることが楽しみな講座でした。しかし現場でどう用いたらよいかまだまだ不安です。継続してやりたいです。あの忍者修行の時の子どもたちの顔が忘れられません。
  • 自分の地域で実践したい!
  • いっぱい発見があり、心が動くのを感じる楽しい講座でした。自分の気づきがいっぱい!自分にレッテルを貼らず心の体力をしっかりつけて再会しましょう。
  • 「広がれ」という意味が少しわかったように思います。心をゆとりと柔軟さを持ち感覚をいつまでもとぎすませていたと思います。まだまだ心も体力も老いていないと思うので。

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■ おわりに


 2007年5月にスタートした連続講座も2008年1月の講座で終了しました。

 長期間、日程を調整しながらの参加は日常の活動に忙しい参加者のみなさんにとってとても大変だったと思います。特にこの講座は、圧倒的に実践を重視した内容でしたので、一日のワークショップを終えると心身ともにぐったりするほどの疲労感があったと思います。それくらい「あそぶ」ということはエネルギーを使うことだったのです。ひたすら動く、ひたすら笑う、ひたすら関わり合うことがこんなにもエネルギッシュな営みだったことに驚かされ終わった後の充実感や達成感に満たされる思いでした。私たち大人は子ども時代には戻れないけれど、こんな時間を子どもたちと共有することで子どもの心=あそび心を思い出し元気になっていく、そんな講座でした。

 私たちは日ごろから、子ども時代のあそびの重要性を強く感じ、そのことを実践してきているのですが、この講座を実施しながら、このエネルギーこそ今子どもたちに何より必要なんだと改めて思いを強くしました。二度とない子ども時代をこんな感覚で生きていけば、きっと夢や喜びを日常の中から感じ取ってくれるはずと思わずにはいられません。

 この講座を終えて参加者の多くの方が、来年度も継続して実施してほしいという思いを伝えてくださいました。地域で子どもと関わる活動をされている方々にとって、自分の活動を振り返るよい機会になったと同時に、あそび合う・関わり合う・そして響き合うための活動は奥が深く一朝一夕には習得できないことも実感されたようです。

 今後は、この方たちの地域での活動を応援できることを具体的に実施していきたいと考えています。実践と振り返りを重ねながら地域の新たな関係が生まれてくることを目指し、この講座を第1歩としていきたいと思います。

 最後になりましたが、この助成事業へのご協力をいただいた広島市女性教育センター(WEプラザ)の関係者の方々、そして独立行政法人福祉医療機構に対し深く感謝いたします。

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